SIer業界の中には、ブラック企業と呼ばれる類の企業も多く含まれているので注意しよう!!
では、実際にSIer業界で働くぴなもとの経験から、当ブログオリジナルのおすすめSIer転職ランキングを紹介していくよ!!
この記事が対象としている読者
- SIer業界のおすすめ転職ランキングについて知りたい人
転職活動前に準備すべき本
目次
SIer業界の市場状況
SIer業界は低収益、代わりにコンサル業界が好調
SIer業界は転換期を迎えています。
SIerという業界は基本的には低収益事業であり、上流のコンサルの方が高収益と言われています。
実際、コンサル業界はどんどん成長しているにもかかわらず、SIer業界はどんどん売上が落ちています。
コンサル業界は、ITを活用した事業を戦略立案し、デジタルビジネスと称して破壊的なイノベーションをもたらすようなシステムの開発案件を手がけるべく、どんどんSI業界へ進出し、システムを内製化できるように拡大しています。
また、クラウドなどの技術の進化により、システム構築がもの凄く容易になってきていることも後押ししています。
一方、SIer業界は、より利益率の高いコンサル業界へ進出しようと計画しています。
上記のような業界の流れは意識しておいた方がよいでしょう。
SIer業界の市場状況
- コンサルがどんどん利益を拡大し、SIの領域へ拡大しつつある
- SIer業界の市場は縮小傾向、コンサルのような高収益の業界へ進出しようとしている
一般的なSIerの転職パターン
SIer業界の転職パターンは、同業種で年収を上げるか、異業種、異職種の会社に転職し環境を変えたり、自分のやりたいことに合わせて転職して成功させるケースが多いようです。
SIerはきつい業界ともいわれています。
SIer業界では、環境が過酷だと言われているため、スキルのある人から転職してしまうケースも多々見られます。
また、実際にこれまでSIer業界は、3K職場と言われてきた過去があります。
3K職場とは何でしょうか?
3K…3つのKからなります。
3K職場とは、もともとは土木現場から派生した用語です。土木現場では、きつい、汚い、危険を3kと表現しました。
では、SIer業界の3Kとはどういう意味でしょうか?
K…きつい
K…厳しい
K…帰れない
と言われています。
「厳しい」ではなく「給料が安い」という説もあります
では、実際にSIer業界から転職して成功させるパターンについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
転職パターン1:年収を上げたい(上流SE、ITコンサル)
SIer業界はよく、「給料が安い」と言われることがあります。
それは、SIerはゼネコン構造となっており、上流に位置する会社ほど高収益になる構造となっているからです。
給料を上げるためには、より上流の会社や、給料が高い会社に転職することがポイントです。
上流SEの会社とは、NTTデータや野村総研、IBM日立富士通NECなどのSIer企業です。
また、さらに上流のコンサル(アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、PwC)に異業種で転職するのも良いでしょう。
私と同じチームの方は、SIerの商流を理解し、典型的なこの上流業種への転職で成功し、
- 30代後半リーダークラス年収800万⇒ITコンサルマネージャーポジション年収2000万⇒戦略コンサル年収○○○○万
- 30代前半リーダークラス年収650万(残業代込み)⇒ITコンサルエンジニアポジション年収650万
といった感じで、将来的に年収レンジが1年単位で跳ね上がるこのパターンで成功されていましたよ。
自分の場合は、社内SEというホワイトかつ事業会社として利益率の高い会社に転職することで、実質年収を200万UPさせました。
転職パターン2:激務を避けたい(社内SE)
激務な環境を避けたいという理由でSIerから転職する方々がいます。
SIer業界は、人月商売と言われています。
人の工数に対して対価をいただくビジネスモデルです。
そのため、人月換算した分、残業して納品すれば単価は安くなります。
そのため、見えないところで沢山仕事を抱えさせられて苦しむSEが多いのが特徴です。
また、顧客からの依頼を断れない傾向にあるのも特徴です。
要件を明確にせず解決策を十分に検討せずに進めてしまったプロジェクトや、リソース以上の不採算プロジェクトを引き受けてしまうことが多くあります。
そういった残業でカバーする風潮のある現場からの避難所として、事業会社の社内SEという転職先が人気となっています。
転職パターン3:客先常駐や、きつい現場を避けたい(社内SE)
客先常駐の環境を避けたいという理由でSIerから転職する方々がいます。
どうしてもITベンダー(受託側のSE)や、コンサル業界は案件を受託する側なので、客先常駐のプロジェクトに配属することが多くなってきます。
客先常駐の現場は、間接的に客先の顧客から仕事の引き受けたり、進捗管理の問い合わせを受けることが多くなります。
そうなった場合、実質的にマネージャーが労務管理をすることはできなくなります。
また、人月換算で仕事を受注しますから、残業すればするほど利益率があがってしまう(ように見える)風潮もあります。
その上、顧客からの目に全てを常に晒されている状態にもなり、見せるべきでもない部分まで見えてしまい、解決策をろくに考えない仕事や、いなくても良いような時間にも余計な残業までして仕事をして、仕事をしているフリをせざるを得ない雰囲気の職場も多いようです。
こういった場合も、客先常駐の職場にはならない避難所として人気な就職先が社内SEです。
社内SEは今までの仕事を生かしつつ、自社で働くことができる職種としてSEからは人気の職場となっています。
また、受託側のように顧客から納期までに仕事を終えるように詰められることも少ないため、自分のペースで仕事ができるケースが多いと聞きます。実際、自分たちのプロジェクトを遅らせよう事があった場合、自分たちの都合で納期を延伸することも多いと聞きます。
転職パターン4:プログラミングをもっとしたい(Web系エンジニア)
プログラミングをもっとしたいという理由でSIerから転職する方々がいます。
SIer業界は、モダンでクリエイティブなサービスの開発というよりも、要求された仕様通りのシステムを納期通りに納品することを第一の目的としています。
Web業界は、ITを内製化して事業を推進(売上を伸ばす)することが特徴であるため、クリエイティブな技術が求められます。
また、納期を守るために一つ一つ懸念事項が残っていないか慎重に勧めていくためのマネジメントスキルもそこまで求められません。
顧客が品質をチェックしたいという理由でエビデンスを求められることもありません。(このような作業は、基本的にエクセルにテスト結果をスクショするようなあの一連の作業になります。)
ITベンダーランキング
おすすめ度 | |
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年収 | 30歳で1000万を超えるという噂。 |
強み | コンサルからシステム構築・運用まで一貫して手がけられる。 野村證券とセブン&アイ・ホールディングスが2大顧客で安定。 |
将来性 | 高収益なコンサルを手がけられる地位にいるため将来は安泰 |
おすすめ度 | |
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年収 | 同業他社と比べて比較的高い。福利厚生も良い。家賃補助が6万出る。社宅などの施設も充実。通勤に新幹線も利用出来る。 |
強み | 公共や金融の大型案件を1次で受注できる |
将来性 | SIerのピラミッド構造で最も頂点にいる会社。しばらくは安泰だが、新しい事業に転換できてはいない |
おすすめ度 | |
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年収 | 同業他社と比べて普通。業績が好調であるためボーナスが高い。 |
強み | 多角経営により、安定している。また、社会インフラ事業などとITの融合を掲げ、横断的に事業展開できるところ。 |
将来性 | 独自(社会インフラ)の強みをITに生かせれば将来も安泰。IoTなどに活路を見いだそうとしている。 |
ITコンサルランキング
おすすめ度 | |
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年収 | アナリスト(~3年目):約450万 コンサルタント(~5年目):約600万 マネージャー(~10年目):約800万 シニアマネージャー:約1200万 |
強み | コンサルからITのシステム構築まで一貫して手掛けられる。 市場の成長率の高い、デジタル案件でも高成長している。 |
将来性 | 数年間にわたり増収を続けてきている。今後の成長性にかなり期待できる |
おすすめ度 | |
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年収 | ビジネスアナリスト(~2年目): 550万円~650万円 コンサルタント(~5年目):600万円~800万円 シニアコンサルタント(~8年目): 900万円~1100万円 マネージャー(~10年目): 1300万円~1500万円 シニアマネージャー(10年目~):1500万円~2000万円 |
強み | 監査法人系のグローバル隅々まで張り巡らされたネットワークと、ファイナンシャルアドバイザリー、税理士法人、法律事務所の専門家を擁し専門サービスを提供できる。 |
将来性 | 業績も好調で将来性が見込める。 |
おすすめ度 | |
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年収 | アソシエイト(~5年):500万円~800万円 シニアアソシエイト(~8年):700万円~1000万円 マネージャー(~10年):1000万円~1300万円 シニアマネージャー(10年~):1300万円~1700万円 |
強み | 経営戦略の策定から実行まで提案出来る、総合コンサルティングファーム |
将来性 | 業績も好調で将来性が見込める。 |
社内SEランキング
社内SEは、正直事業会社の社風に影響するため、業界で事業が好調な会社に行くのが良いです。
また、システムの停止が出来ないミッションクリティカル性が求められる金融系は激務であることが多いので、メーカー、化学、製薬会社など安定して成長している企業を中心に選びましょう。
たとえば、以下のような会社です。不動産の財閥系や、業界的に給与水準の高い化学、製薬会社を選びました。また、NTTコムウェアはNTTグループ内のSIerの機能を果たしています。
この社内SEという職種は、筆者が実際に転職した得意分野のため、別記事で詳しく解説することとします。
転職活動前に準備すべき本
転職するなら転職エージェントを活用することが大事
高年収の転職であった場合でも、年収交渉をする上で自分一人では難しいことが知られているため、転職エージェントの力を借りることが一般的になっています。
自分で交渉する場合は、市場の中で自分の市場価値をアピール出来ず、採用側に足下を見られてしまうことが多いからです。
そのため、基本的には年収交渉は転職エージェントにしてもらう事で、年収をダウンさせない交渉が可能です。
また、転職エージェントを活用することで、スケジュールを自動で組んでくれたり、忙しい合間に面接練習してくれるといったメリットも多く、しかも無料なのです。
詳しくは割愛しますが、おすすめの転職エージェントに関する記事はこちらを見てください。
転職エージェントに登録する前に、転職サイトにも登録しておこう。
また、転職エージェントに登録したいが、キャリア相談をしてもらう時間がないという方もいると思います。
そういった方だとしても、まずは転職サイトには登録しておくことをお勧めしておきます。
なぜなら、無料で登録でき、現状の公開求人をざっと見て、自分に興味がある求人が存在しているかを暇な時間にチェック出来るからです。
おすすめは、リクナビNEXTです。まずは最も大きい転職サイトを一つ登録してみて、自分の興味ある業界の求人情報をチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
この記事では、SIerがおすすめする業界別おすすめ転職企業ランキングについて解説させていただきました。
まとめると、以下のようになります。
SIer転職ランキングまとめ
- 用途に合わせて、コンサル、SIer、社内SEと業界のターゲットを変える
- 社内SEは金融系は避けるのが無難、業界水準的に年収が高い業界を狙うのが吉
転職したいけどなかなか踏み出せない…
いまや、新卒の3割が3年以内に転職しているので、転職という選択肢は一般的で、誰もが普通に経験しています。
当ブログでは、誰にでもおすすめできる転職エージェントとして、リクルートエージェントを勧めています。
理由ですが、ある程度の期間で、接触できるエージェントは基本1つしか選べません。
そんな中、リクルートエージェントは最も求人数も多く、大手企業で出回っている公開求人はほぼおさえています。
また、総合型エージェントと呼ばれるリクルートエージェントは、異業種・異職種への転職にも対応しています。システムエンジニアからコンサルタントなど、異職種での転職で年収UPさせてきた実績も豊富なエージェントが多いということです。
また、エージェントが送り出した転職者の実績に基づくコネクション・信頼を多数持っているため、非公開求人も多く持っているのが特徴です。
まずは転職エージェントと面会して、自分の市場価値や、市場状況をヒアリングしてみることをおすすめします。
エージェントの中では、迷ったらリクルートエージェントを利用すべきと言います。
理由としては、リクルートエージェントは総合型であり、どの分野も幅広く対応していて求人数も最大級だからです。エージェントによっては特化型もあり、得意分野が異なることもありますが、リクルートエージェントはどんな業界にも対応しています。また、非公開求人も多く保有し、見逃すことはできないエージェントです。
登録しておくと非公開求人を先に公開してくれたりします。転職エージェントの質も、業界2位なので当たりを引きやすいと思います。
基本的に業界での売上が高い方が、質の高い社員が働いていますので。
ただ、だいたいの求人は登録せずとも公開されているため、転職エージェントに登録する前に、求人数の多いdodaで求人状況を眺めてみるといった使い方もありでしょう。エージェントとの面会って準備も必要ですしね
もの凄くオススメですが、ITに特化しているため3位です。
志望業界がITに特化している場合はレバテックキャリアはフリーランス業界などの転職でも有名で実績があり、IT業界からの信頼が厚くオススメのエージェントです。
また、現状忙しいため、すぐに転職を考えていなくても、情報や、自分の市場価値だけは把握しておきたい・・そんな方は、まずは転職サイトに登録しておきましょう。
転職サイトは、求人の情報だけではありません。自身の履歴書に合わせた転職エージェントからの求人提案のメールが送られてくるため、実際は転職エージェントからの情報も入手できるのです。もちろん返信しなくてもかまいません。
送られてくる求人情報を流し読みし、転職市場の求人状況を定期的に確認します。もちろん、気になれば返信し、転職エージェントに状況をヒアリングすれば良いでしょう。
その際、必ず登録しておくべき求人サイトを一つだけ挙げると、リクナビNEXTです。
リクナビNEXTは、転職サイトの中でも求人数がNo.1であり、登録だけで求人を一通り閲覧できるため、登録しない理由がないのです。
求人数ではNo1であり、どの業界も幅広く対応していて、基本的にこのサイトは登録必須のサイトです。求人企業やエージェントからのスカウトメールも多いです。リクナビエージェントとは異なり、エージェントのように電話は来ないため、気楽に利用出来ます。
人気転職ランキングサイトを見たい方は以下もどうぞ。