SIerの業界研究・市場状況

新卒で大手SIerに入社する社員の期待と、実際の入社後のギャップを解説します。

ぴなもと

近年、大手SIerに入社した若手社員の離職が酷いと話題になっています。
なぜ若手は辞めてしまうのでしょうか?
そこには、入社前の期待と、入社後の働き方に大きなギャップがあったことは間違いないでしょう。大手SIerは大変だという認識はあると思われるため、ある程度の覚悟はできていたはずなのにです。
では、実際に大手SIerで働くぴなもとが、大体の人が実感する働き方のギャップというのを解説していきましょう。

この記事が対象としている読者

  • 大手SIerに入社する若手社員が離職してしまう理由について知りたい人

大手SIerに入社する人はだいたいこんな人

皆さん、大手SIerに入社するような人とはどんな人なのでしょうか?

だいたいの人はこんな感じな人でしょう。

  1. そこそこの労働で、そこそこの収入が得られればそれで良いと思っている人
  2. 多少きつい環境でも、信頼できる大手なので我慢できる程度だろうと予想している人
  3. IT業界だから、開発がそこまで出来なくても、ITに関係する仕事ができるだろうと考えている人
  4. 長く働きたいと思っている人

つまり、頑張り過ぎる欲は無いけど、そこそこの安定した収入が欲しいと考えている人です。

入社後のギャップ

では、若手社員が実際に入社してまずどんな事を感じるのでしょう。

モチベーションが低い40代が多い

モチベーションの低い40代がとても多いです。

なんせ、SI事業なんてここ20年ほぼ横ばいですから。しかもクラウドやベンチャーに押されてSI企業の多くは苦戦しています。
20年売上が下がり続けている某会社の例を見ればわかります。リストラもあります。プロジェクトを立ち上げては上手くいかず失敗したり、炎上して疲弊してきています・・

そんな会社で、理不尽な扱いを受けた社員は、長年溜まったフラストレーションや、40になって転職もしにくくなり、内側で文句を言うだけの存在です。
しかし、若手社員にとってはそんなの関係ないですよね。日頃の愚痴をぶちまけられたりされても、正直うんざりするだけです。
幹部社員ですら、最低限の仕事をするだけで、下がり続ける売上に対し、逃げ切れるかどうかを気にしつつ、ぶら下がっている社員が多いことも事実です。(ぶら下がりで言えば一般社員の開き直りも凄いのですが・・)

若手は必死に期待に応えようとするものですが、やる気の無いおじさんに仕事をふられにふられます。そして気づきます。

「俺、なんであの人の仕事までやらないといけないんだろう・・あの人毎日俺より先に帰ってるし・・」

確かに、一定時間働けば給与も入ることですし、我慢すれば一定の対価も入ることではありますが・・時間を金に買えるだけの日々になってしまった社員に、本当の意味での居場所はあるのでしょうか?

少なくとも若手に押しつけるだけ仕事を押しつけて帰る年配社員は、若手社員のなりたい仕事像には見えないはずです。

上司への忖度。風通しが悪くウェットな環境・・

大手SIer企業において、上司は完全なガチャで決まります。

優しいけど頼りない上司、意識高すぎて普段から愚痴ばかり吐く上司、仕事できるけどめちゃくちゃ残業してて周りにも求める上司、部下の手柄を完全に自分の成果にする威圧的な上司、などなど・・

もし、めちゃくちゃ仕事するけど、愚痴は凄いし、周りにも残業をもとめる上司がいたとします。

自分は残業せず、家で資格の勉強や彼女との時間、ジムに行ったり充実させたいと考えます。そうなったときに途端と自分の夢は崩れ去るでしょう。

また、上司と部下の役割も不明瞭な部分が多いので、ウェットな中で仕事のやりとりが交わされます。

「これ絶対俺の仕事じゃねーよ・・」

みたいなことも多々起きます。
それが慢性的になると、普段から胃が痛く苦しい日々になってしまうでしょう。

調整作業が多い・・エクセルやメールでの不毛なやりとり

SIerは調整作業がめちゃくちゃ多いです。

フロント、アプリ開発、インフラ構築、運用、サビマネ、PMOなどなど・・

色んなチームで構成されており、それぞれのチームと連携しながら作業します。

また、ステークホルダーとしては、社内だけでなく、実際に使ってくれる顧客などもいます。

そんな方々や、チームの若手等でもわかるように、ドキュメントをしっかり残しながら作業することがSIerでは求められるのです。

理由としては、SIerでは、クリエイティブな仕事をするというよりも、高い品質で納期通りプロジェクトを進めることが求められるからです。

その際に、誰かがミスをしたり、バグを仕込んだりすることが最もリスクになります。

だから、しっかり調整作業を行い、一つ一つのリスクを排除しながらプロジェクトを進めることが求められるのです。

しかし、テストのエビデンスですとか、インフラの変更管理台帳とか、そんな作業ばかりが増えるのは事実です。それでは専門的なスキルが身についたと実感する人は少なくなります。

年収が低い・・院卒がもらう給料じゃない!

SIerの年収は、残業時間が多いわりに、基本給は低い傾向にあります。

「初任給は400万ちょっと。30で500万ちょっと。残業すれば600万いくかどうかか・・これだけ頑張ったのに少ないな・・」

こう思うようになります。

ここまで給与が低いのは、SIerのビジネスモデルに由来します。

SIerは、人月単価により売上が決定します。また、コンサルなどの0->1を考える上流と比べて、単価は低いです。
決まったシステムを要件定義し、構築するのがSIです。単純であり、価値は低いです。

つまり、労働集約型のビジネスモデルなので、長く働くと売上が伸びるビジネス構造なのです。

だけど、それでは疲弊しますよね。

それに自己研鑽する時間もなくなります。早く帰ると給与が低い。遅くまで残ると疲弊する。仕事の質は関係ないのですから、モチベーションは下がります。

炎上プロジェクトを経験。想像以上にきつい・・・

炎上プロジェクトのきつさは、頑張っても頑張っても課題が収束せず、納期に間に合わない絶望(上司に怒られる)が続く状態です。

炎上する原因は大きく4つがあります

  1. プロジェクトマネージャーが無能
  2. 社内政治の力関係
  3. プロジェクトの内容とメンバーのスキルセットの不一致
  4. 顧客の無茶ぶり

今日のタスクも納期に間に合わない。明日のタスクも納期に間に合わない。毎日毎日嫌な罵声や怒号が飛び交い、皆で疲弊していきます。

最終的には、リーダーが転職したり、マネージャーが白髪になったり、誰かが倒れたり、、、そんなプロジェクトの未来が待っています。

一生この会社で働くことは出来ない・・そして転職へ

「この会社であと30年も働かなくてはいけないのか・・業界としても斜陽産業なのに・・」

そう思うようになっていきます。

しかし、やっていることは、社外で使えるのかわからない調整作業などばかり。

そして、若手のうちに、資格の勉強や、なるべく社外でも活かせるスキルを身につけようとし始めます。

そして、転職が可能な30前半までに、優秀な若手から転職をしていくのが、今の大手SIerの現状というわけなのです。

ぴなもと

ではまた。

ABOUT ME
ぴなもと
ぴなもと
神奈川在住のアラサー世代。 理系大学院を卒業し、SI業界のソフトパッケージ開発職として入社する。 SI業界に嫌気が差し、生活そのものを変えるために、ミニマリストというスタイルにたどり着く。 会社に縛られず、フリーランスのような、自由で自律した生活を好む。 みぽりんと合わせたら、世帯年収は1000万を超える。
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