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- SIerやITコンサル等から社内SEに転職したい人が、転職活動初期に作成しなければいけない職務経歴書の書き方について知りたい人
目次
職務経歴書とはいつ必要になるのか
職務経歴書は、以下の3つの場面で必要になります。
- 転職サイト・転職エージェント登録時
- 求人応募時(書類選考時に使われます)
- 面接時
転職サイト・転職エージェント登録時は、転職活動の経験のない人に関しては、転職エージェントとの面会前の段階で本腰入れて作成する必要はありません。
本格的に職務経歴書を作成しなければいけないのは、2の「求人応募時」です。
求人応募時には、実際の書類選考に使われるので、誤字なく職務経歴書を作成する必要があります。
書類選考の通過率は低い(3割程度と言われている)ため、応募企業側に、社内SEとして取りたいと思わせるようにしっかり書き上げる必要があります。
また、面接時にも、面接官が職務経歴書を見ながら面接を行うことになります。そのため、職務経歴書でアピールできれば、面接時でも印象が良い状態からスタートすることができるのです。
書類選考で落ちる人の職務経歴書の作成の傾向
書類選考で落ちる人の職務経歴書の書き方には特徴があります。
経験してきた職歴欄に関しては、転職エージェント等から書き方を教わるので、そこまでばらつきがない仕上がりになるでしょう。
問題は、自己アピールの記載欄です。
書類選考で落ちてしまう人は、自分がただやってきたことを記載するだけの職務経歴書になっている傾向があります。
自己アピール欄には、「社内SEで求められるスキル」をベースに記載する必要があります。
なぜなら、企業は、「あなたがやってきたこと」に興味があるのではなく「会社で期待する成果を出してくれそうか」を見ているのです。
そのため、やってきたことをただ記載するのではなく、応募企業(もしくは応募職種)と自分の接点を出来るだけ近づけるように記載するのが大事です。
社内SEへの転職において求められる職務経歴書作成の観点
では、社内SEで一般的に求められるスキルとは何でしょうか?
ここでは、社内SEで人気があり、一般的な仕事の一つである”システム企画と開発運用”の仕事をベースに考えてみたいと思います。
社内SEで求められるスキルは一般的に以下と言えるでしょう。
- プロジェクトのマネジメント経験
- ステークホルダー間調整の経験
- ITコンサルもしくはシステム開発の経験
- 技術(専門性)の活用経験
これらの基本要素に基づき、職務経歴書を記述すれば、社内SEの多くの求人要項を満たす職務経歴書に仕上げることができるでしょう。
記載する際は、3つに分けて経験スキルを記載し、具体例に基づいた記述が出来るとベストです。
職務経歴書は、なるべく使い回しできるように記載して、とにかく行きたい企業に応募しまくる姿勢が重要です。(あとは書類を出すだけになるので、1次面接の対策以外の準備にかかるコストを大幅に削減できるでしょう。
社内SEの転職する上で必須の転職サイト・転職エージェント
ここでは倍率100倍の事業会社社内SEに内定した私が実際に使用した転職エージェントと転職サイトを紹介しましょう。
登録していく流れとしては、以下の流れをお勧めします。
- 転職サイトに登録する
- 転職口コミサイトに登録する
- 求人の状況をある程度眺めてみる
- 転職エージェントに登録する
- 転職エージェントと面会して転職活動のスケジュールを立てる
- 転職エージェントの面接対策セミナー等を受けていく
- 職務経歴書・履歴書を作成する
- 企業選定する
- 企業に応募していきながら、面接練習していく
- 内定
という流れをお勧めします。
理由は別の記事で説明していきますが、結論だけ述べると、この順番が最も転職活動のコストが低く効率的だからです。
登録必須の転職サイト
その1:リクナビNEXT
リクナビNEXTは、リクルート系の転職サイトです。
転職エージェントよりも求人数は少ないですが、ここは登録必須です。
理由は、以下の2つです
- 気軽に多数の求人を見ることができる
- 面接確約機能がある
転職サイトは、エージェントのように面会する必要が無いため、最もコストが低いサイト登録になります。早めに求人情報をざっと確認するためにも、登録するメリットは高いと言えます。
転職エージェント側で面接確約が来なくても、リクナビNEXT経由でお気に入りしていた企業から「面接確約・応募歓迎」がきた企業があったので、以下のメッセージを送りました。
「面接確約ありがとうございました。リクルートエージェントも利用していてそちらで日程調整していることもあり、そちらで応募しましたのでご確認いただけないでしょうか?」
そうすると、なんと次の日には、即書類通過し、エージェント経由で1次面接にいけることになったのです。
そういった意味でも、リクナビNEXTにはかなりの大手企業の求人も含まれており、転職活動を効率的に進められることにもつなげられるため、登録しておく価値は高いでしょう。
登録も、使い回しの志望理由・職務経歴書をコピペするだけなので問題は無いと思います。
また、中規模のサードパーティの転職エージェントからもメールが届くこともありますが、こちらのメリットはそこまでないかなと思います。求人数が少ないものが多いので。
その2:マイナビ転職
リクナビ転職は、2番目に求人数の多い転職サイトです。
ここを登録しておくメリットは以下の2つです
- 気軽に求人を見ることができる
- 大学職員などの特殊な求人を応募できる
リクナビ転職でしか応募できない企業がある理由は以下だと思われます
- 掲載手数料が安いから
です。
転職エージェントを活用せず、転職サイトだけで、低いコストで採用したい企業や公的機関が利用する傾向があります。
そういった企業の隠れた求人もあるので、企業選定の幅を狭めないためにも、登録しておくメリットがあると言えます。
登録も、使い回しの職務経歴書と履歴書を使えば良いだけですので。
登録必須の企業口コミサイト
企業の口コミサイトは登録必須です。
現職の口コミと比較してみてください。
中堅ベンダーであれば、低い数値しか出てないはずです。
社内SEのホワイトさは、その事業会社の雰囲気に依存します。
そのため、事前に雰囲気はわからず、入社してもホワイトさが低い会社に入社してしまうリスクがあるのも特徴的です。
一般的に社内SEはホワイトな職種ですが、業界としてのホワイトさは、口コミサイトで調べる必要があるのです。
一般的にホワイトな企業は、化学、食品、鉄道、ガス、その他規制業種などが多いですが、調べて見てください。
これから、それを調べるために有益な企業口コミサイトを以下に述べます。
その1:vorkers(openwork)
口コミ数がとにかく多く、まずは登録しておきたい口コミサイトです。
月額1000円ですが、福利厚生や平均残業時間、社内の雰囲気を知る上で、vorkersを調べないという選択はいまやあり得ないと思います。
この数値が高い企業が、一般的に従業員満足度が高くホワイト企業の傾向が非常に高いと言えます。
その2:キャリコネ
理由は、openworkにはない、「ホワイト度」の口コミがあるからです。
さらに、この「ホワイト度」に応じて企業をランキング準備に表示できるので、ワークライフバランスを重視する社内SEへの転職希望者にとって、ホワイト企業を調査するのに圧倒的時間の削減のメリットがあります。
最初に登録する際は、色々サービスに無駄に登録する必要が出てきますが、基本登録は無料ですし、不要なサービスは無視すれば良いので、まずは登録しておきたいサービスNo.1です。
(自分の転職先は、ホワイト度4以上の企業です。もちろんキャリコネを事前に調べた上で応募しています)
どちらでもよい:転職会議
転職会議も余裕があるなら登録しておいてもOKです。
ただし閲覧するためには、口コミを登録するか、1000円の月額課金が必要です。
口コミは、色んな口コミサイトに点在してしまうし、そこにしかない口コミが多数存在するため、出来るだけ登録しておき、応募前に確認できるとベターでしょう。
しかし、openworkとキャリコネだけで、十分に雰囲気は掴めます。
登録必須の転職エージェント
その1:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職求人数No.1であり、業界1位の転職エージェントです。
リクルートキャリアの社員がアドバイスに乗るため、エージェントの質に依存すると言われている転職活動において、基本的にアドバイザーの質は確率としては高い場合が多いです。
また、求人数が多く非公開求人も多いです。また、登録後に案内されるPersonal Desktopは、自分で検索し応募企業を選定していくスタイルです。
そのため、転職エージェントの意見に左右することなく、自分の意志で企業選定が出来ます。
また、企業スカウト機能や面接確約機能もあるので、気になった求人をとりあえずお気に入りにしておくと、リクルートエージェントの営業担当から面接通過率が高い場合に「営業担当おすすめ」が通知されたり、企業側からスカウトが届くこともあります。
また、このPersonal Desktopは、リクルートエージェントに登録しないと、閲覧すらできません。
その状態で転職活動をしてしまうと、リクルートキャリアにある豊富な非公開求人を応募できないデメリットが生じ、転職活動として大きく非効率となってしまうことは確実と言えます。
また、ここの面接対策セミナーも、面接が苦手な方は受講必須です。
企業選定から面接までの準備まで、どんな考えで挑めば良いのかが効率良くまとまっていて感動しました。
無料で受講できるのに、これを活用しない手はないです。
当日に貰える冊子も貴重です。
上記のような理由から、リクルートエージェントは、事業会社というポジションで募集する社内SEの求人を広く収集する上で、転職活動を効率的に進める登録必須のエージェントなのです。
その2:doda
求人数がとにかく多く、非公開求人もあります。
登録しておくと非公開求人を先に公開してくれたりします。
転職エージェントの質も、業界2位なので当たりを引きやすいと思います。
基本的に業界での売上が高い方が、質の高い社員が働いていますので。
ただ、だいたいの求人は登録せずとも公開されているため、転職エージェントに登録する前に、求人数の多いdodaで求人状況を眺めてみるといった使い方もありでしょう。エージェントとの面会って準備も必要ですしね。
また、dodaは求人をサイトから自分で登録するスタイルです。
そのため、dodaも自分の意志で求人選定し、応募をすることがしやすいです。
また、dodaでも、面接確約オファーが届くため、気になった求人をお気に入りに登録しておくことは重要です。
また、dodaの面接対策セミナーは、動画と講義形式の2つであり、リクルートエージェントとはアプローチが異なった部分もあったため、活用するメリットがあると言えます。
dodaに登録しておくべきメリットは、以下だと思います
- リクルートエージェントにはない非公開求人を拾うため
- リクルートエージェントの担当エージェントの質が低く、書類が通らないことを避けるリスクヘッジ
リクルートエージェントだけに登録し、貴重な非公開求人を拾えなくなるのは機会損失のため、とにかく求人数の多いdodaは登録必須と言えるでしょう。
必須ではないが、登録しておいて損はない転職エージェント
その1:JACリクルートメント
JACリクルートメントは、業界3位の転職エージェントです。
一般的に外資系企業への転職に強いと言われています。
個々の転職希望者にエージェントがつくのではなく、営業担当が個々の転職希望者に求人を紹介し、転職サイトの自分のアカウントに求人を登録してくれるスタイルになります。その際、電話はかかってきますが、出なくても問題はないです。
そのため、初回の面談以外のコストは低く、非公開求人を眺めるだけの意味で、登録しておくという使い方が上手いかなという気がします。
事業会社の社内SEでは、英語が求められる求人も多く、英語に強みを持っている方は、応募する価値があると言えるでしょう。たとえばグローバル企業のERP刷新とか典型ですよね。
登録する転職サイトは、自分で調査するというよりは、エージェントが紹介してそれを見るという傾向が強いです。
そのため自分で企業選定をする幅としては狭く、求人を自分から調べるには不向きです。
しかし、JACにしかない非公開求人は確かにあり、自分は応募したこともある(応募先は日系企業でした)ため、登録しておくメリットはあると言えます。
その2:パソナキャリア
非公開求人が多くを占めますが、他エージェントには公開されている求人もあるところが微妙です。
しかし、こちらも非公開求人があることは確かのため、応募しておくメリットはあります。
別に登録しなくて良いんじゃないかな~と思う転職エージェント
マイナビエージェント
求人数がリクルートエージェントやdodaに比べて少なく、非公開求人も多いとは言えないので、正直効率的とは言えないかなーとは思います。
自分は面会だけはしましたが。幅広く登録したい人は登録しても良いかなとは思います。
補足:転職エージェントとは電話ではなく面会をお勧めします
転職エージェントに登録するからには、電話ではなく面会をおすすめします。
理由は、面会した転職希望者の方が、エージェントにとって印象が強くなるからです。
コストをかけてくれる転職希望者の方が転職意欲を買われる傾向にあり、力を入れてくれる傾向があります。
面会において、基本的に準備するものはありませんが、職務経歴書や履歴書や、転職理由などを考えているのであれば、それを持って行くのが話が早く進むのでベターです。
転職活動の最大のデメリットは、現職と並行する際に、活動コストが負担となり、ストレスとなることです。
しかし、面会に行かないと転職活動が先に進まないのも事実で、転職の意向をある程度固めたのなら、どこかのタイミングである程度決意して進める必要があるでしょう。
わからなくても、転職エージェントがある程度活動の流れはレクチャーしてくれます。
しかし、このサイト等である程度流れを知ってから活動した方が、活動コストを大幅に下げられるため、そのために私は記事を書いています。
社内SEへの転職は大変です。倍率が高く転職活動が長期化するリスクも潜んでます。
エンジニアの転職希望者の7割が転職を希望すると言われる社内SE。。。
何も実力もないぴなもとが、倍率100倍の超難関有名ホワイト企業に内定を獲得し、転職を決めた方法、知りたくないですか?
社内SEへの転職は非常にテクニック的な要素が強く、内定をうまく獲得できなければ、
高倍率の沼にハマり、転職活動が長期化してしまうリスクも大きいです。
また、会社により様々な社風がある事業会社を受けるのですから、安易に社内SEに行けばホワイトとも言えないのが危険なところであり、
そんなぴなもとが、倍率100倍の競合から勝ち取った戦略的テクニックを以下で解説していています。是非一度手に取ってみてください。