SIerの業界研究・市場状況

デジタル案件でSIerのエンジニアが面白くなる理由を解説します

お久しぶりです。

ぴなもとです。

ぴなもと

ここ数年で、SIerのエンジニアの働き方は劇的に変わってきています。
それは、デジタル案件が増加しているからです。
では、デジタル案件とは何でしょうか?
旧来、企業の情報システムは、事業を裏で支援する、コスト部門としての役割がほとんどでした。
パブリッククラウド等の使用が容易になり、インフラ構築や保守に使う工数は劇的に減りました。また、働き方や給与体系も変わりつつあります。
今回はそんな記事を記載してみます。

目次

DX(デジタルトランスフォーメーション)でSIerのエンジニアの働き方は何が変わるのか

そもそもデジタル(DX)とは?

ここでいうデジタルとは、デジタルトランスフォーメーション(=DX)と同義の意味として解説します。

デジタル(DX)とは、単純なデジタライゼーション(IT技術で既存業務の付加価値を高める)とは異なります。

以下がわかりやすいです。

スクリーンショット 2018-12-06 8.36.41.png

「デジタル・トランスフォーメーション」とは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念だ。
この言葉は、デジタル・テクノロジーを活かした新規事業を実現するとか、業務の生産性や効率を劇的に改善するということを意味するものではない。

デジタル・テクノロジーを駆使して経営の在り方やビジネス・プロセスを再構築すること
だ。

結果として、人とITとの関係は大きく変化し、事業の範囲や業績の上げ方、顧客との関係や従業員の働き方などを大きく変えてしまうことになる。

引用:【図解】コレ一枚でわかるデジタライゼーションとデジタル・トランスフォーメーションの違い

デジタル案件で破壊をもたらした中核の技術は”クラウド”である

圧倒的なインフラ構築・運用のコスト削減

クラウドの登場によって、エンジニアの仕事のスタイルは大きく変わりました。

ハードウェアの調達が不要になり、構築からチューニング、運用まで全てネットワーク越しからコードで行えるようになったことが大きいでしょう。

また、ネットワーク、セキュリティ、VMの構築をすべてコードで記述でき、払い出し実行はわずか数分の間にできてしまうことで、インフラ構築に必要なコストが劇的に減りました。

また、運用に至っては、インシデントが発生しても、自動でマネージドサービスの機能や、APIやCLIを実行するだけで運用業務を完結できるケースが増えてきました。

SIビジネスの大部分は、顧客のシステムをベンダーが代わりに運用保守することで、売上を上げてきた面があります。一方、この仕事はエンジニアのキャリアUPとしての機会を奪う面もあり、次のシステム案件になかなか移れずエンジニアを悩ませていました。

クラウドでは、構成変更や自動化をコードで容易に実行できるようになるため、システムの運用保守に当てていた大部分のエンジニアの工数を大幅に削減することになるでしょう。

アジャイル・DevOpsの開発スタイルが増える

クラウドの登場により、アプリケーションも「作っては壊し、改善する」というサイクルが高速に行えるようになりました。

そのため、「要件通りシステムを納品する」ことが最適解だった時代から、必然的に、「ビジネスに貢献するためのシステムを作るために仮説検証しながら改善のサイクルを繰り返す」プロセスが普及していくことでしょう。

つまり、従来は、改修が難しくコストでしかなかったシステムは、事業を支援するための道具でしかありませんでしたが、今後は、システムそのものが事業を変えていくことにシフトしていくことになります。

ベンダーのエンジニアの立場はどう変わるのか

では、ベンダーエンジニアの立場としては、具体的にどのようなメリットがあるでしょうか?

それは以下のようなメリットがあると思います。

  • システムのオーナーがSIer側に移る案件が増える
  • 顧客常駐不要の案件が増える
  • 給与が増える

基本的に上記のような優良案件が増えてくるため、非常に働きやすくなっていくことに期待できます。

働き方はどう変わるのか

SIerは堅い印象かもしれませんが、実は大手SIerのような会社であればむしろ働き方は大幅に柔軟になりつつあります。

  • リモートワークが増える
  • フレックス勤務が増える
  • 子育てとの両立が可能

シェアリングスタイル(副業・家事代行・カーシェアリング等)が増えるので、事業ポートフォリオの分散、不得意領域のアウトソーシングが加速し、自分の労働単価を上げやすくなるでしょう。

 

ABOUT ME
ぴなもと
ぴなもと
神奈川在住のアラサー世代。 理系大学院を卒業し、SI業界のソフトパッケージ開発職として入社する。 SI業界に嫌気が差し、生活そのものを変えるために、ミニマリストというスタイルにたどり着く。 会社に縛られず、フリーランスのような、自由で自律した生活を好む。 みぽりんと合わせたら、世帯年収は1000万を超える。
倍率100倍の社内SEに入社してぴなもとが、ホワイト企業で働く方法を教えます!!

エンジニアの転職希望者の7割が転職を希望すると言われる社内SE。。。

何も実力もないぴなもとが、倍率100倍の超難関有名ホワイト企業に内定を獲得し、転職を決めた方法、知りたくないですか?

社内SEへの転職は非常にテクニック的な要素が強く、内定をうまく獲得できなければ、
高倍率の沼にハマり、転職活動が長期化してしまうリスクも大きいです。

また、会社により様々な社風がある事業会社を受けるのですから、安易に社内SEに行けばホワイトとも言えないのが危険なところであり、

そんなぴなもとが、倍率100倍の競合から勝ち取った戦略的テクニックを以下で解説していています。是非一度手に取ってみてください。