SIerは、SIerの実際は、働いてみないとわからないかもしれないけど、だいたい外からみたイメージと変わらない部分も多いと思うよ。
この記事では、どんな方がSIerを辞めたいと思うのか、説明してみよう。
この記事が対象としている読者
- SIerを辞めようと考えている人
- SIerに転職しようか迷っている人
転職活動前に準備すべき本
目次 [hide]
SIerはなぜ会社を辞めたいと思う人が多いのか
残業が多い

SI業界は残業がとても多い業界です。
なぜこんなに残業が多くなるかというと、納期通りに仕様策定したシステムを納めることがSIerの仕事の一つである一方、ビジネス環境饒の変化や、ユーザの要望による急な仕様変更などにより、納期直前に機能追加依頼が舞い込むことがあります。
また、プロジェクトマネジメントが失敗することもあります。機能設計に考慮漏れが発生したり、担当のスキル不足により遅延したり、プロジェクトのメンバーが転職したり、うつ病になって離脱してしまうこともあります。そのように、プロジェクトには新しい出来事が常に起こるため、余裕をもったスケジュールや、優秀なプロジェクトマネージャによる解決が求められます。
それにもかかわらず、納期は変更されないことが多く、激務になってしまう傾向があります。
納期を延伸してもらえば良いと思うかもしれませんが、案件を他社に取られてしまうことを恐れてしまいクライアントに営業の方が強く言えない環境であるため、このような事態に陥りやすいのです。
2次請け以降は給料が低い
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引用:paiza
SI企業は、お客さまと直接システム開発契約を結ぶ企業を1次請けといい、NTTデータや野村総研、IBM、メーカー系の富士通・日立・NECがあります。たとえば、1次請けは基本設計を行ない、2次請けに下流工程を外注します。
そうして、中間マージンを1次請けは獲得するため、2次請け以降はそれよりも低い予算でプロジェクトを遂行するため、給料が低いのが実態となっています。
IT企業なのにプログラミングができない…単純な仕事の多さ

SIerは単純な仕事も多いです。
特に、ユーザ企業は受託SI企業がどのようにシステムを作成したかわからないため、エビデンスを求める傾向にあります。
そうなった際に、テストの実行結果のコンソール画面をキャプチャしてエクセルに貼り付けたりしてお客様に納品することがあります。
この作業は非常に地道な作業であり、技術スキルも向上しにくくエンジニアは嫌がる傾向にあります。
また、お客様によりよいシステムを届けることも大事ですが、それ以上に合意した仕様のシステムを納期通り納品することが求められるため、各工程の仕様書の作成はきっちりと行います。これは、その後工程を誰でも行えるように上流工程できっちり要件を整理するためであるのですが、システムの設計という頭を使う作業も多い反面、もちろんドキュメント作成の一部ですので地道な作業も多く存在します。
また、先ほど言ったように、SIerは1次請けした後、プログラミング工程の外注を行います。そのため、1次請けではほとんどプログラミングを行いません。
これは、詳細設計を行なったあとのプログラミングは付加価値が低いという市場認識から発注されるため、低い単価で2次請け以降が受注します。
しかし、プログラミング経験のない1次請けが良い仕様書を書けるわけもないので、SIerの付加価値は下がってしまう悪循環なのです。
そのため後述しますが、事業を自社で行うWeb系に人気が集まっているのもうなずけます。
転職するならどこが良い?
SIerを続けたいけど残業や納期のきつさを緩和したいなら・・・【ユーザ企業の社内SE】

先述の通り、SI業界は多重請負構造になっています。
同職種で転職をする場合、どこが最上流工程なのでしょうか?
答えはユーザ企業の社内SEです。
ユーザ企業の社内SEは、SEの中でも上流に位置します。自社で納期を設定できるため、残業しても納期に間に合わせなければいけないといった受託型SI企業とは雰囲気が異なり、定時退社できる社内SEも多いです。そのため、SEとしての技術を生かしたまま仕事が続けられるメリットもあり、オススメできる業種と言えるでしょう。。
こちらは、異業種ですが、職種は同業種になります。
IT専門というよりは、総合型エージェントに見ていただくほうが良い企業を紹介してもらえるでしょう。
たとえば、リクルートエージェントがおすすめです。

もっと年収を上げたい、高度な仕事をしたいなら・・・【ITコンサル】

受託企業で、SEより上流工程な業界があります。
それはITコンサルです。
SIerは要件定義に基づいたシステムの開発であるため、納期通りにシステムを納めるというきつさはありますが、納めるもの自体は決まっているため単純です。
その上流で、ユーザー企業の経営方針を分析し、課題を解決するためにどんな事業が必要かを考えるのが、コンサルになります。
その中で、ITで解決を図ることになると、SIに外注することになります。あとはおなじみ、コンサルはSIに外注する際に中間マージンを持っていくのです。
上記のようにコンサルは今、売上ともに絶好調であり、きつい仕事でアリながらも、単価は高いため、年収は高く、課題解決のために頭を使うことも多く、面白い業界に映る方も多いと思います。
ただし、受託会社の上流であるため激務である傾向が強いことは認識しておきましょう。
では、コンサルに転職するにはどうすれば良いか。
同業種に近いですが、異職種であるため、総合型エージェントがおすすめでしょう。
具体的には、リクルートエージェントなどです。

プログラミングをしたい・・・【Web系】

SIにいながらも、上流に位置してプログラミングがしたいのに出来ない方も居ると思います。
そういった方にオススメなのがWeb系です。
Web業界は、自社で事業を担うというハイリスクな選択を負う代わりに、事業が軌道に乗れば大きく売上を伸ばすことができる業態です。
また、納品先を気にする必要もないため、納期にある程度融通が効き、かつエビデンス資料作成や詳しい仕様書の作成も求められない傾向があるため、比較的自由に技術を駆使して仕事が出来る環境です。
ただ、Web業界は、SIerよりも、よりプログラミングやクラウドの技術に詳しいエンジニアを求める傾向にあるため、常に勉強して切磋琢磨していく姿勢が求められるでしょう。
では、Web系に行きたい場合、どんな転職エージェントがおすすめでしょう。
IT業界からIT業界であるため、IT専門のエージェントがおすすめです。
具体的には、レバテックキャリアなどがおすすめできると言えます。

仕事を自由に選びたい、流行りの技術を触りたい…【フリーランスエンジニア】
お客様先常駐や、満員電車や時間による勤務形態が合わない方は、フリーランスエンジニアもオススメです。
フリーランスエンジニアは、正社員という業態ではないため、不安定な収入形態となる点はデメリットですが、現在IT業界は人手不足であり、日本全体も好景気であることから、未経験でも案件を獲得できたり、プログラミングスクールに数ヶ月通って、月60万の案件を取ってこれたりなど、実はハードルが低くなっているのが現状です。
これはなぜか。
おそらくですが、正社員で人員を確保した場合、いったん年収を上げると法律的な制約で年収を下げることができない傾向にあり、年収が低く見積もられる傾向にあるのですが、フリーランスエンジニアであれば、合わなければ短期で打ち切りすれば良いため、人がどうしても欲しい企業により高年収を提示されることがあり、市場の逆転現象が生じてしまうことと考えられます。
そのため、若いエンジニアはフリーランスエンジニアという道もあり得ます。
どうやってなれば良いかというと、これも一般的にはエージェント経由がオススメです。最も有名なのは、IT専門のエージェント、レバテックフリーランスです。
ここは、正社員のIT業界専門エージェントとしてレバテックキャリアも有名ですが、一旦自分の市場価格を知るためにも、エージェントと接触してみるのはアリかもしれません。
とにかく自由に仕事がしたい・・・【事業やネットビジネスの立ち上げ】
IT業界に縛られないなら、副業から始めてみるのもオススメです。
最近はネットビジネスが、少ない投資で始められ、大きく利益を上げられる分野として成長しています。
ブログやYoutube、せどりでもなんでもかまいません。
これがおすすめな点は、正社員を続けながら、時間に余裕があるときに、リスクを取らずに始めることができ、事業が軌道に乗ったら独立を目指せる点です。
また、自分で売上や支出を管理する自営業としての素質も求められます。
その場合は、断捨離やミニマリストをして、自分の身を守るための対策をしてくことも大事です。
転職活動前に準備すべき本
転職するなら転職エージェントを活用することが大事
高年収の転職であった場合でも、年収交渉をする上で自分一人では難しいことが知られているため、転職エージェントの力を借りることが一般的になっています。
自分で交渉する場合は、市場の中で自分の市場価値をアピール出来ず、採用側に足下を見られてしまうことが多いからです。
そのため、基本的には年収交渉は転職エージェントにしてもらう事で、年収をダウンさせない交渉が可能です。
また、転職エージェントを活用することで、スケジュールを自動で組んでくれたり、忙しい合間に面接練習してくれるといったメリットも多く、しかも無料なのです。
詳しくは割愛しますが、おすすめの転職エージェントに関する記事はこちらを見てください。

転職エージェントに登録する前に、転職サイトにも登録しておこう。
また、転職エージェントに登録したいが、キャリア相談をしてもらう時間がないという方もいると思います。
そういった方だとしても、まずは転職サイトには登録しておくことをお勧めしておきます。
なぜなら、無料で登録でき、現状の公開求人をざっと見て、自分に興味がある求人が存在しているかを暇な時間にチェック出来るからです。
おすすめは、リクナビNEXTです。まずは最も大きい転職サイトを一つ登録してみて、自分の興味ある業界の求人情報をチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
この記事では、SIerが辞めたいと思う原因の紹介と、典型的な転職先を記載してみました。
SIerが特殊なビジネスモデルを形成している点や、なぜ激務になってしまうかを理解できるように努めたつもりです。
また、SIerがなぜドキュメント作成やエクセルの整理に追われ、その仕事をエンジニアが嫌ってしまうかについても記載させていただきました。
ではまた。
転職したいけどなかなか踏み出せない…
いまや、新卒の3割が3年以内に転職しているので、転職という選択肢は一般的で、誰もが普通に経験しています。
当ブログでは、誰にでもおすすめできる転職エージェントとして、リクルートエージェントを勧めています。
理由ですが、ある程度の期間で、接触できるエージェントは基本1つしか選べません。
そんな中、リクルートエージェントは最も求人数も多く、大手企業で出回っている公開求人はほぼおさえています。
また、総合型エージェントと呼ばれるリクルートエージェントは、異業種・異職種への転職にも対応しています。システムエンジニアからコンサルタントなど、異職種での転職で年収UPさせてきた実績も豊富なエージェントが多いということです。
また、エージェントが送り出した転職者の実績に基づくコネクション・信頼を多数持っているため、非公開求人も多く持っているのが特徴です。
まずは転職エージェントと面会して、自分の市場価値や、市場状況をヒアリングしてみることをおすすめします。

エージェントの中では、迷ったらリクルートエージェントを利用すべきと言います。
理由としては、リクルートエージェントは総合型であり、どの分野も幅広く対応していて求人数も最大級だからです。エージェントによっては特化型もあり、得意分野が異なることもありますが、リクルートエージェントはどんな業界にも対応しています。また、非公開求人も多く保有し、見逃すことはできないエージェントです。





登録しておくと非公開求人を先に公開してくれたりします。転職エージェントの質も、業界2位なので当たりを引きやすいと思います。
基本的に業界での売上が高い方が、質の高い社員が働いていますので。
ただ、だいたいの求人は登録せずとも公開されているため、転職エージェントに登録する前に、求人数の多いdodaで求人状況を眺めてみるといった使い方もありでしょう。エージェントとの面会って準備も必要ですしね


もの凄くオススメですが、ITに特化しているため3位です。
志望業界がITに特化している場合はレバテックキャリアはフリーランス業界などの転職でも有名で実績があり、IT業界からの信頼が厚くオススメのエージェントです。
また、現状忙しいため、すぐに転職を考えていなくても、情報や、自分の市場価値だけは把握しておきたい・・そんな方は、まずは転職サイトに登録しておきましょう。
転職サイトは、求人の情報だけではありません。自身の履歴書に合わせた転職エージェントからの求人提案のメールが送られてくるため、実際は転職エージェントからの情報も入手できるのです。もちろん返信しなくてもかまいません。
送られてくる求人情報を流し読みし、転職市場の求人状況を定期的に確認します。もちろん、気になれば返信し、転職エージェントに状況をヒアリングすれば良いでしょう。
その際、必ず登録しておくべき求人サイトを一つだけ挙げると、リクナビNEXTです。
リクナビNEXTは、転職サイトの中でも求人数がNo.1であり、登録だけで求人を一通り閲覧できるため、登録しない理由がないのです。
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